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環境フォーラム『うつくしまEMパラダイス』2015の成果

 前号で案内した環境フォーラム「うつくしまEMパラダイス」は福島と東京の2ヶ所で11月28日と29日に開催されました。福島では主として、現場での成果とベラルーシ国立放射線生物学研究所とEM研究機構で得られた容器内でのセシウム137の減少実験の再現的結果が報告されました。本号では主として福島の現状を紹介します。 そのような背景を踏まえ、私は次のようなあいさつを述べましたが、放射能対策は1〜6に要約されます。

-----以下は、【 2015EM災害復興支援プロジェクト事例集 第4・5回環境フォーラム開催にあたって 】から抜粋---

本環境フォーラムは、2011年3月11日に起きた東日本大震災によって引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所の事故によって被災した福島県をEMの活用によって、放射能汚染問題を解決し「うつくしまEMパラダイス」にする目的で開催され、今年で4回目をむかえることになりました。

第1回のフォーラムでは2012年までの成果を発表してもらいましたが、その内容は2013年と2014年のフォーラムでも再確認されました。

1.有機物を投与しEMが十分に活動できる条件を整えて、EMの密度を高めるような栽培管理を行った農地では、作物による放射性セシウムの吸収は完全に抑制される。同時に作物の収量や品質が向上した。
2.EMを活用した酪農では、畜舎の衛生問題をすべて解決するとともに、その地域の汚染牧草を給与しても、牛乳中の放射性セシウムは5ベクレル以下となり(国の基準は50ベクレル)、その糞尿(スラリー)を散布した牧草地の放射能レベルが低下し、牧草の放射性セシウムの吸収も抑制されることが認められた。
3.EMの活性液を散布し続けた場合は、例外なく放射能汚染レベルが低下しているが、降雨等で土壌水分の多い条件下で散布すると、より効果的である。
4.EMやEM・XGOLDを活用すると電離放射線の被曝障害を完全に防ぐことが可能であり、内部被曝対策にも万全を期することが可能である。
5.EMは、今後問題化すると予想されている放射性ストロンチウムの作物への吸収抑制にも顕著な効果がある。
6.EMを散布された周りの数メートルから数十メートルの放射線量も低下する。

以上の成果は理論物理学ではあり得ないことになっていますが、第2回と第3回のフォーラムでは、その成果の再確認のために、同じ場所で引き続いて、EMを使い続けた同じ人に発表してもらいました。ベラルーシ国立放射線生物学研究所の発表も含め上記の6項目が経時的に強化されることが明らかとなりました。またEMの効果が明確になった場所での再汚染は、極端に抑制される結果も確認されました。

昨年度の第3回のフォーラムでは、ベラルーシの国立放射線生物学研究所でカラム(密閉的容器)を使った実験でEMは、セシウム137を確実に消滅する効果があるという結果が発表されました。この衝撃的な事実は、従来の理論では、全く説明が不可能なことですが、これまでのEMの幅広い効果を裏付けるものです。

EMのこのような驚異的な効果を世に問うために映画「蘇生」が完成し、3月より劇場公開になり、一般の多くの人々にEMの情報を広げるとともに、認定NPO地球環境共生ネットワークの活動指針を理解してもらえる大きな力となっています。白鳥哲監督をはじめ制作にかかわった皆様方に、改めて敬意と感謝を申し上げます。

当初、13件でスタートしたEM災害復興支援プロジェクトは、年々増え、現在では50件まで拡大しています。

いずれにせよ、EMを活用した地域で効果がなかったからやめたという例は1件もありません。EMを活用している人々は、放射能を確実に減少させるばかりでなく、作物や動物にとっても望ましい結果が得られ、環境浄化にも顕著な効果を実感しており、その輪は着々と広がっています。

これまでの成果はすべて公表され、国の関係機関へもその情報は届いているかも知れませんが、放射能対策は、すべて国の責任で行なうという法的な規制があり、EMに対する批判があるという理由も含め、この情報は公的に活用されることは困難な状況にありますが否定される理由は皆無となりました。

NPO法人地球環境共生ネットワークの行動指針は「見返りを求めないボランティアが世の中を変える」ことを前提に、表紙にかかげた坂村真民の「あとから来る者のために」をめげずに、楽しく、根気強く実行することにありその輪は着実に広がり、社会にとって不可欠な存在になりつつあります。

EMのコンセプトは、すべてのものに対し「安全で快適」「低コストで高品質」「善循環的持続可能」となっており、この力は放射能汚染対策はもとより、あらゆる崩壊現象(エントロピーの増大)に対し無限なる力を発揮してくれます。

最後に、本フォーラム開催にあたってご協力いただいた関係者の皆様に心から感謝申し上げると同時に、福島県が「うつくしまEMパラダイス」になることを期待しています。

-----以上、抜粋---

今年はその内容がさらにレベルアップしたものとなっています。


< 福島県地図 > 「ボランティアによる自主的な放射能低減化の取り組み」
福島県地図「ボランティアによる自主的な放射能低減化の取り組み」


< 事例1 > 「進化するEM技術が支える安全高品質の農産物」
事例1「進化するEM技術が支える安全高品質の農産物」


< 事例2 > 「全体幸福の実現化へ!」 
事例2「全体幸福の実現化へ!」


< 事例3 > 「楽しむEM活動、EMと花・野菜作りの実践へ」
事例3「楽しむEM活動、EMと花・野菜作りの実践へ」


< 事例4 > 「増収に手ごたえ。EM活用累積効果」 
事例4「増収に手ごたえ。EM活用累積効果。」


< 事例5 > 「EM活用で粗飼料の自給が可能に。乳質も安定しEM活用に益々自信を深める」 
事例5「EM活用で粗飼料の自給が可能に。乳質も安定しEM活用に益々自信を深める」


< 事例6 > 「水質改善の実績を活かし池の放射性セシウム低減化へ」 
事例6「水質改善の実績を活かし池の放射性セシウム低減化へ」


< 「被災地からの提言」 マクタアメニティ株式会社 >
「被災地からの低減」マクタアメニティ株式会社

(2015年12月24日)





PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。

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